【コラム:モバイル広告】モバイル広告市場の展望~獲得ユーザの質が今後の鍵~
電通総研にて発表されたインターネット広告市場では、2011年に7,558億円で2007年から2.08倍、平均年間成長率15.8%を見込んでいる。
その中でもモバイル広告市場は2011年に1,284億円で、2006年から3.3倍の伸びを予想している。
[引用元:2005 年~2009 年のインターネット広告費に関する試算を発表(電通総研)]
純稿:789億円
SEM:494億円
今後のモバイル広告市場の伸びを牽引していく要素として、下記2点がポイントとなるだろう。
- インフラ要因
- 広告主要因
◆インフラ要因
- モバイル検索の一般化
- モバイル勝手サイトのメディアが育つ
- サイト所持企業が増える
- サイトのクオリティが上がる
- 端末のクオリティ
つい最近にKLabが行ったマーケティング調査にて、会員のモバイルサイトへの流入経路は「キャリアサイトから」を「検索サイトから」が上回ったという結果がリリースされた。
PC検索と比べて遅れていると言われていた、モバイル検索がついに一般化してきているという結果である。
[引用元:ケータイサイトへのアクセス:「検索サイトから」が公式メニューを上回る(CNET Japan)]
しかし一方で、現実はまだまだPCと比べると使い勝手・信頼性まだまだ悪い、検索結果のロジックも整理されておらず検索ヒット数も少ない。
認知はされ始めているが、コンテンツが追いついていないという状態である。
PCと比べて検索サイトへ登録している企業も少なく、今時点では、ユーザーの信頼を得るには程遠い状態だろう。
反面、そこが改善されPC並みのユーザーの信頼を得ることができればインターネット使用可能端末普及84,870,900人という状況からすると、非常に伸びしろが大きいと考えられる。
モバイル検索のインフラが整うことのメリットとして、モバイル検索広告市場が伸びること以外に、モバイル検索普及の波及効果として下記があげられる。
現状、モバイルのメディアの悩みとしては効率的な会員獲得方法である。
現在プロモーションを大きくするとなると特定のワード以外は、純広告が主体である。
現状、モバイルサイトは35.4%の企業しか所持していない。
これは、「どこから流入するのか?」という流入経路に不安を感じる広告主が多いためである。
モバイル検索が一般化すればユーザー流入に期待が持て、サイトを常設する企業が増える。
[引用元:広告主のモバイル広告利用動向調査(ディーツー コミュニケーションズ)]
SEO対策や、流入数が増えることによって、
自社のサイトクオリティを良くしようという動きが起こる。
携帯端末台数予測は2008年に1億台、9割以上が第3世代以降の契約となる見込み。
第3世代のパケット定額性ユーザーの利用時間・回覧回数は非契約者の5倍と言われており、明らかに第3世代携帯が普及するに従い、ユーザーのネット接続機会は増えるはずである。
[引用元:PC・携帯電話端末分野は成熟化、車載情報端末が2,400万台に普及へ(野村総合研究所)]
さらに注目すべきは広告効果の向上である。
バナーやランディングページの表現力が上がり、より数多くの、質の高いユーザーを取り込むことが可能となるだろう。
◆広告主要因
ここが非常に重要な点である。
モバイルは「即時性」という点で非常に効果を発揮するメディアで、獲得単価が安く獲得ができる。
その一方で、頻繁に大型クライントで「アクションの質」が問われることが多くなってきている。
各社まだまだ検証は細かくできていない状態だが、全体感としてモバイル広告のユーザーの質は悪いという実績が出ている。
コンテンツプロバイダー(CP)業種は既に検証⇒フローの確立というフローを辿っているが、一般業種は特にモバイルを収益に変えるためのストーリーを見つけられていないのが現状である。
例えば、通販化粧品業種であればサンプルからのユーザー転換・商品単価がPCと比べモバイルの方が低く、せっかく安価で獲得したユーザーを生かしきれていないという状況が多い。
モバイルユーザーにマッチした、CRMやキャンペーン等の施策を考え、勝ちパターンを構築する必要がある。
「利用企業が獲得後のストーリーをいかに考え、フローに落とし込めるか」が、今後のモバイル広告市場の伸びの鍵となってくるだろう。
そして、ここにどれだけソリューションを提供していけるかが、代理店の鍵となるだろう。
日々、自社のシェアを上げていくことだけに目が行きがちになっているが、もっとサービスの根本に立ち返り、「お客様がモバイルチャネルを活用して利益をあげていくために僕達ができること。」を考えることによって、代理店の価値を見出していけるのではないだろうか。
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