【コラム:アクセスログ解析】アクセス解析ツールの利用方法 その2
前回の「アクセス解析ツールの利用方法 その1」ではアクセス解析ツールで着目すべき項目のうち、特に広告にまつわる利用方法をいくつか挙げさせて頂きましたが、今回は「広告(プロモーション)の効果測定」と同様アクセス解析の軸である「サイトの分析」について着目すべき点を挙げさせて頂きます。
【アクセス解析ツールで着目すべき点】
1.サイト訪問者を知る
リアルの店舗が顧客層を調べているのと同様に、インターネットでもサイトに訪れる人を知ることが重要です。
新規のユーザなのか、リピータなのか、サイトをどのくらいの頻度で訪れているのか、滞在時間はどのくらいか、などの情報からサイトの特性を把握した上でプロモーションを行わないと、プロモーションの成果が不明瞭なものとなってしまいます。
例えば、新規顧客からの購入獲得が目的のプロモーションがあった場合、プロモーションの成果を計測するだけでは本当に新規顧客からのアクセスが増えて、新規顧客からの購入が増えたかどうかは分かりません。
場合によっては購入時のフォームへの入力内容で、新規か既存かを判別していることもありますが、あくまで購入した人が新規か既存かどうかしか分からないため、全体として新規ユーザの訪問者数が上がっていたのか、訪問後にサイト内をいろいろ見てくれたのかなど、ユーザの質までは見ることができないのです。
もちろん目標として新規の購入件数を持つことは良いことですが、プロモーション期間中の未購入者である訪問者についても分析することが必要です。
2.ユーザの動線を知る
サイト内の良いコンテンツは何か、穴となるコンテンツは何か、ユーザがサイト内を想定通りに動いているかどうかを、ツールの「経路分析」「動線分析」という機能を使って確認してみましょう。
例えば、サイトのトップからキャンペーンページ→申込フォーム→申込内容確認→サンクスページというユーザ動線を想定している場合に、このユーザ動線分析をすると次のようなことが分かります。
- ユーザのニーズとサイトのコンテンツがマッチしていない
- 広告の場合は広告とランディングページであるトップページが合っていない
- トップページが分かりづらいためにユーザが離脱した
- 広告のランディングページをトップではなくキャンペーンページ等に変更する
- キャンペーンページへ誘導するバナーを目立つところに配置するなど、トップページのナビゲーションを分かりやすくする
- 入力フォームの入力項目が多い、分かりづらい
- 入力フォームのページだがSSL化されていない
- 入力フォームの構成を変更する
- 入力フォームのページをSSL化する
◆トップで離脱している
【改善例】
◆入力フォームで離脱している
【改善例】
闇雲にサイトを変更して改善するのではなく、ユーザがどのページで離脱しているかを見ることにより、直すべき部分をピックアップすることができれば、サイト改善にかける時間を削減することが可能になるでしょう。
3.サイト内コンテンツを知る
サイト内のどのようなコンテンツ(ページ)にユーザがよく訪れているのか、どのようなページから離脱しているのかという情報からコンテンツの人気度、優良度を知ることができます。コンテンツの人気度を見るためによく使われる指標として「訪問回数」「直帰率」があります。
訪問回数はサイトにユーザが訪れた回数を指し、直帰率はサイトに来てすぐに離脱してしまった割合を指します。(「直帰」という言葉はアクセス解析サービスの老舗、いなかどっとコム社にて作られた言葉だと言われます。)
この訪問回数と直帰率に注目することで、サイト内のどのページにユーザが訪れていて(人気が高くて)、どのページがユーザとって良くない(魅力的ではない)ページかを調べることができます。
例えば、訪問回数が高く、直帰率が高いようなページは、ユーザを誘致できていても魅力的ではないコンテンツであると考えられるため、直帰率を下げるためにコンテンツのクリエイティブや文言を変更したり、他ページへの誘導を促すような作りにするなどの対策を実施すると良いでしょう。
以上で紹介した内容以外にも、ツールを利用して得られる情報はたくさんあります。
前回挙げた広告の成果計測と今回挙げたサイト分析を組み合わせて、どの広告からどんなユーザが訪問しているのかなどの特性を見ることも可能です。
ツールはあくまでデータを見る手段にしか過ぎません。まずは使いやすく、分かりやすいツールを導入し、毎日ツールを利用してデータを見ることから始め、自分/会社にとって着目すべきデータをまとめ、サイトの改善につなげていくフローを確立することが、サイト改善/プロモーション最適化への第一歩となるでしょう。
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