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【コラム:社内ブログ】第3回 社内ブログ活用研究会

[07年07月25日]

これまで2回にわたって、Web2.0技術を用いた社内情報共有を実現させるためにはどうすればよいかを述べてきたが、ここでややブログ的な話題を1つ。

先日筆者は、都内で行われた「社内ブログ活用研究会」なるセミナーに参加してきた。
ディスカッション形式のセミナーで集まったのは、誰でも名前を知っている大手企業の方々ばかりで15名ほど。

部署でいうと人事・総務系やシステム系などで、ほとんどが中堅の管理職以上であった。
名だたる大手企業も、社内ブログを用いた情報共有実現へ強い関心を持っていることが伺われる。

すでに導入している企業、これから導入しようとしている企業半々といったところだっただろうか。
導入を検討している企業の現場担当者は、「どうすれば経営者が会社の予算を使って導入してくれるか」という課題を持ち、すでに導入している企業は「どうすれば社内ブログが活性化するか」という課題を持っていることが共通して鮮明にあらわれた。
このあたりの課題はどこの企業でも同じようだ。

導入を予定している企業は、システム導入に向け経営者の説得になかなか骨を折っているようだった。
「ブログを導入してこれだけ会社の業績が上がった、というのは目に見える形では出しにくい。

経営者を説得してブログ導入させるためにはどのような謳い文句があるか」
と話すのは、ある大手メーカーの担当者。

同席された新聞記者の方のお話では、「数字としての根拠は算出しにくい。正直、なにか別の予算で導入して既成事実を作ってしまい、その後使用していくのが現実的なやり方だろう」という本音ベースの意見も出された。

システムベンダーの出席者の方も、「最近は自分自身、(クライアントの社内で稟議が通るよう)稟議書アドバイザーみたいな仕事をしている」という。

一方、導入済みの企業も、社内ブログ活性化のため様々な課題を抱えているようだった。
「全世界の拠点で同じプラットフォームのブログを使っているが、更新があるのは欧米の社員がほとんどで、日本人社員ではブログを書く社員も見る社員もごくわずか。基本英語での投稿で、日本語の投稿があるとやっと日本人社員が見る」と話すのは、とあるグローバル企業の担当者、最近ブログを導入したそうだ。

また、とある大手技術系企業では、「退職を目前に控えた社員が自分の持っている技術を伝承したいとブログにノウハウを日々書き綴ってくれている。しかし『ただ書いているだけでは体系化されていかないのではないか』と相談を受け、対応策を練っている」という担当者も。

各自が持つ課題が話題にのぼるたび、全員が大きく頷く。
大げさかもしれないが、有名大手企業の担当者がそろって答えを持っていないところを見ると、どうやら日本という国がまだ社内ブログを十分に活用するレベルに達していないように思われた。

結論を言うと、残念ながら今回の勉強会ではブログ活用に向けての具体的な手法が明確に共有される、とまではいかなかった。
ただ、会社の業種関係なく、
「認知されれば、社内コミュニケーションとして有効なツールであることは間違いないが、ブログシステムを導入しただけでは意味がない。今は何らかの活性化策が必要」という課題は共有できたように思う。

ブログがビジネスツールとしてメール並に認知され、活用されるにはまだ時間がかかるかもしれない。
今後はさらにブラッシュアップして、目的・メリットを明確にしていくことで、活性化に向け取るべき手法をより具体的にしていきたいと思う。




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