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【コラム:社内ブログ】第4回 社内ブログ活用研究会その2~ナレッジを体系化していく必要性~

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[07年08月29日]

またまたブログ的な内容で恐縮だが、前回のコラム『第3回 社内ブログ活用研究会』でご紹介した社内ブログ研究会に再び参加してきたのでそちらのレポートを書きとどめておきたい。
今回の参加メンバーの方々は前回から半分ほど入れ替わっておられたが、社内ブログ導入済みの企業と導入を検討している企業の担当者が半々といったところで、それに加えてブログの開発ベンダーの方が数名参加されていた。

今回テーマとなったのは、「ブログ活性化に向けての施策」や「ナレッジのストック」などの考え方についてだった。
議論はブログ導入検討企業の、社内ブログを導入したい理由をヒアリングするところから始まった。

「個人にたまっているノウハウを共有する仕組みを作りたいが、自分の会社では一人で完結する業務が多く、情報をアウトプットして共有するというマインドがほとんどない」と話すのは、とある不動産投資関係の方。
いきなり難しい問題である。

以前執筆したコラム『第2回企業内Web2.0的情報共有を軌道を乗せるためには』でも述べたとおり、もともと情報発信することは面倒なものだ。
良い悪いは別にして、個人が持っているノウハウで社員同士が競い合うような会社などでは尚更だろう。

この点について、積極的な情報発信を促すための施策について議論が交わされたが、まだ成功例が少ないためか、残念ながら決定的なアドバイスは生まれなかった。

しかし、「導入当初が重要。情報発信者になんらかのインセンティブを与える等の施策が必要」や「閲覧数やコメント数などのランキング掲示でモチベーションを刺激するのが有効」という点は概ね共有できたように思う。

ただ、会社の風土やビジネスモデル、人事考課制度などによって、情報共有体制の構築の仕方やモチベーションアップの方法は千差万別だと強く感じた。
社内ブログにしても、導入して社内コミュニケーションを活性化させる、ということをゴールにするのではなく、会社の業績がどうなるか、という点まで成功イメージを落とし込んで考えることが必要だろう。

もう一つ議論が白熱したのが、「ナレッジのストック」について。
「ブログでやり取りされる情報を体系化して使いやすい情報にするためにはどうすればよいか?」というテーマだ。

ある参加者の方からは、「そもそも書く情報に対して制限やルールは設けるべきではない。自由なコミュニケーションのなかで生まれる情報を、ナレッジとして体系化していくことが必要」という意見が出された。
概ね賛同を得られていたように思う。

ブログ自体は結局、やり取りが見えるコミュニケーションツールであり、情報を体系化するなんらかの管理作業が介在しない限り、体系化していくことは難しいのだろう。
「読みたい情報と書きたい情報は同じにならない」という意見が非常に印象的だった。

印象的といえば、ファシリテーターの方の「ナレッジという言葉自体どうなんだろう?」という投げかけ。
確かに、ナレッジ=成功体験のようにとらえられがちであり、どこかしら「美しく輝く価値あるもの」というイメージを持ってしまうことが多いのではないだろうか。

だが、多くの企業にとって共有すべき情報とは、「自社がビジネスを展開していく上で起こるさまざまな事象の中で、業績アップに結びつくすべての情報」と言えるであろう。
社内情報共有を実現させていく上では、「ブログ上でやり取りされる情報」と「自社にとって価値のある情報=ナレッジ」を分けて考えることが必要なのではないだろうか。

自社にとって有用なナレッジを共有し有効活用するために―――。
社内ブログを導入するのであれば、様々な活性化施策を実行し積極的な情報発信を促さなければならない。

また、その社内ブログ上でやり取りされる玉石混交の情報の中から、自社にとってプラスになる情報を選別して体系化していかなければならない。
しかし、残念ながら現行の社内ブログまわりの機能は、これらの課題をスムーズに解決してくれるレベルにはない。

おそらく、現段階ではシステムに求めてはいけない部分なのだろう。
Web2.0技術を用いた社内情報共有体制の導入担当者の方にとっては厳しい現実であると言わざるを得ない。

テキストマイニング機能などもこの現実の前ではあまりに貧弱である。
今回の研究会では、情報の取扱い方と、導入担当者がなすべきことについてある程度方向性が見えたように思う。

次回以降のセミナーも引き続き、社内ブログのあり方を議論していきたい。




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