【コラム:CGM】CGMのコンテンツ的価値とその重要性を考える
よく言われていることではあるが、ブログが広まり、ユーザーが簡単に開設・更新ができるようになったことで、消費者が発信する情報が今非常に注目されている。
これは企業側から発信するよりも信頼できる情報として認識されるようになり、個人の情報発信力が高まっているからだ。
mixiに代表されるSNSの台頭もあり、ますますこの傾向は強いことからも、企業がこういった状況を無視するはずがなく、広告価値を見出そうと色々画策しているという現状が見受けられる。
ブログ・SNS。その特性を利用して、トラックバックキャンペーンを行ったり、コミュニティを作ったりと、企業は宣伝活動に利用してきたが、最近の企画においてはこの限りではなく、いかにこれを自社サイトに取り込んでいくか、といった動きが見受けられる。
事例の紹介に入る前にCGMという言葉の使われ方について説明しておくと、最近では広義の解釈をされることが多い。CGMとはConsumer Generated Mediaの略で、従来その名の通り、ユーザーが発信する情報によって生成されるメディアのことを指すが、最近ではユーザー発信型のコンテンツも、CGMと呼ぶようになってきている。
■DHC「DHCブログ」
http://www.dhcblog.com/
まずこちらは、ブログサービス自体を、自社で持ってしまうというもの。会員を自社内に持つことができるメリットがある。それによって、企業側の出したい情報を、全会員に素早く提供することが可能となり、他のブログポータルでキャンペーンを打つよりも、長期でなお且つ、身近にユーザーと接触することができる。
■明治製菓「立ち上がれ、ジョシ!!」
http://choco-recipe.jp/milk/vjoshi/
こちらは、「わたしたち、立ち上がりました」をキーワードに掲げた、バレンタインに向けた企画。ユーザーに、男性のタイプやチョコレートレシピなどを選択させ、メッセージをつけて投稿させるというシンプルなもの。
しかし、投稿されたメッセージを公開して、ユーザー同士で確認することができる、というポイントがCGMを取り込んでいる。
さらに「立ち上がれジョシ!!」に投稿された書き込みがランダムに表示されるブログパーツ(2007年3月31日までの期間限定パーツです)を配布し、PV・UUの促進も図っている。
「立ち上がれジョシ!!」ブログパーツ
■コナミ「人生はサッカーだ。日常サッカー化宣言」
http://konami-we.jp/
こちらは、最近ではバイラルと呼ばれる類の手法をうまく取り入れ、企画を成功させている。
サイト自体がかなりの賑わいを見せているので、知っている方も多いのではないだろうか。
パスやシュート、フェイントなどといったサッカーの場面を、人の実際の生活にリンクさせ、面白おかしく映像化している。
ユーザーが動画を評価できたり、タグやURLで簡単にクチコミできる仕組みが整っていたりする点が、このサイトがCGMたる所以だ。
ユーザーの情報発信力が強くなるということは、つまりは1コンテンツとして成立するということだ。
ユーザー参加型の双方向コミュニケーションが可能となったWeb2.0、と言われてきたが時代は既に変わっている。その情報は多くの人に面白いと受け入れられるのか、あるいはコンテンツとしての価値があるのか、それを見極めることが重要になってきているのだ。
どうやって技術的にそのコンテンツを取り出すのか、どういう視点・切り口から取り出すのか、非常に重要でになる。
企業のプロモーションとして、自社サイトでの同様の展開は、これからますます増えていくことだろう。
どこまでそれを理解し、迅速に形にできるかが分かれ目となる。

