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【コラム:SEM】オーバーチュア新プラットフォーム コードネーム「Panama」の実態 -第2回「Panama(パナマ)で何が変わったのか?」-

[07年03月06日]

前回、「新オーバーチュア「Panama(パナマ)」プロジェクトの実態 -第1回「Panamaとは?-」にて、オーバーチュアの新プラットフォーム「Panama(パナマ)」に関しての全体像をお伝えしたが、もはや「違うシステム」であるパナマの機能は現状のオーバーチュアの仕様とは大きく異なる部分が多い。
実際にアップグレー ドが行われる前に、アメリカでテストしているアカウントを利用してパナマのさまざまな新機能について今回は解説していきたい。

■ランキングシステム
今回の新プラットフォームにおいて最大の変更点が掲載順位を決定するロジックの部分。 今まではオークション形式で

高い入札価格→高い掲載順位

という仕組みだったが、パナマにおいては新しく「品質インデックス」が導入され、

入札価格×品質インデックス = 掲載スコア

が高い順に掲載されていく。

rank_model.gif
(Yahoo! Search Marketingからのメール)

肝心の品質インデックスだが、決定される基準としては


  • 広告のCTR

  • 広告とキーワードの関連性

  • 飛び先ページ(ランディングページ)と広告、キーワードとの関連性


が加味される。

adgroupp.gif
(品質インデックスの管理画面キャプチャー)

ほぼGoogleと同じような仕組みなっているが、CTRに関してはすべてのCTRをフラットに考えるGoogleとは違い、パナマではそれぞれの掲載順 位における想定CTR(過去データから算出)と比べてどれだけのCTRが出ているかで品質スコアが変化する。

この仕組みによって一度高い掲載順位がついた 広告がCTRを稼ぎ、下位順位よりも相対的に品質インデックスが高くなりやすいといったことを防止している。

これまでのようにマッチタイプ(完全一致、部分一致)によって優先的に掲載されることもなくなる。
そのため、やみくもにキーワードを追加していき完全一致 でCPCを下げていくという手法が今後は有効打にはならず、キーワードの選定にも品質インデックスを意識した戦略がより必要になってくる。

また、「品質インデックス」というブラックボックスが掲載順位に影響を及ぼすことで、順位指定の自動入札というのは非常に難しくなってくる(またはできても非常に費用対効果が悪くなる)ため、人間の感覚によるROI・ROASを意識した入札を行っていく必要がある。

■アカウント構造
Googleと同じようにキャンペーン>広告グループ>キーワードに変更。これまでのようにキーワードにタイトル&説明文、URLが紐づいている形ではなく、広告グループに広告が登録される。 広告が登録された広告グループに複数のキーワードと複数のURLが紐付けられており、よりアカウント管理に柔軟性を持たせている。

2006年に行われたSearch Engine Strategies Conference & Expo 2006, San Joseでの説明では、今後ターゲティングセグメントをキーワードだけでなく、人口統計なども用いて行っていくほか、飛び先も通常のウェブページだけではな く、お店のクーポンやPay Per Call (着信課金型広告)に誘導することも考えていくと述べている。

panamastructure.jpg
(Search Engine Strategies Conference & Expo 2006, San Joseでの資料より)


■管理画面

Ajaxを利用した動きのある管理画面に。下記の予測機能などではスライドバーでの調整が可能に。

  • ダッシュボード


dashboard.gif

(管理画面のキャプチャー)

  • ・予測機能


    • CPCに応じたクリック数が予測で表示される。
      キーワードごとにスライドバーでCPCを調整できる。
      横軸に入札価格、縦軸に想定クリック数が表示。
      キーワードごとに用意されており、一つ一つグラフが違う。

      bidbar.gif
      (予測機能スライドバーのキャプチャー)
      • レポート画面
      レポートは
      • Daily Performance (日別のパフォーマンス)
      • Keyword Performance (キーワードパフォーマンス)
      • Performance by Geographic Location (地域別のパフォーマンス)
      • Daily Spending Performance (日別費用のパフォーマンス)
      • Url Performance (URLごとのパフォーマンス)
      が表示可能。 それぞれCTR、クリック数、コンバージョン数、ROASなどで絞りこみ、グラフに反映することが可能。
      report.gif
      (グラフのキャプチャー)
      • ・地域ターゲティング
      配信地域を細かく設定することが可能。
      geo.jpg
      (Search Engine Strategies Conference & Expo 2006, San Joseでの資料より)


      ■間接効果測定機能

      「Assist(アシスト)」機能を利用して、直接コンバージョンには結びついていないが、他のキーワードのコンバージョンにつながったキーワードに対して評価ポイントを付与し、間接効果を測定する。
      間接効果を測定することで、今までブランド効果はあったが、直接のコンバージョンに結びついていなかったビックワードなどの効果が、より客観的に測れるようになった。
      間接効果も合わせることで、アカウント全体でROIを追求することが可能になる。


      さ まざまな機能が搭載されているが、マーケティング担当者としては、品質インデックスやそれに伴う入札管理が気になるところ。
      アップグレードに際しキーワードの見直し、アカウント構造の再構成、ランディングページの最適化(LPO)など現状のアカウントの見直しが、必要になってくるだろう。
      事前に情報を集め、アップグレードまでに準備を行うことが、機械損失を防ぐ重要なポイントだと思われる。


      次回は、実際にアメリカのテストアカウントにてアップグレード作業を行った際の模様をお伝えします。

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