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【コラム:マーケティング】「インストール」はもう古い? - GoogleをはじめMicrosoft Officeに対抗するオンラインオフィスツール

[03月01日]

パソコンで文章を書くとき、多くのユーザーが「Microsoft Office(WordやExcelなど)」や「メモ帳(や秀丸など)」を使っているが、最近「オンライン」だけで完結する「インストール不要」のオフィスツールが、次々と公開されている。

有名な例としては2006年3月、Googleのオンラインドキュメント編集ツール「Writely」買収が挙げられる。
(関連記事:グーグル、ウェブベースのワープロソフト「Writely」を獲得

後に表計算ツールと統合し「Google Docs&Spreadsheets」へ。2007年Gmailなどが含まれた企業向けオフィスソリューションツール「Google Apps」への統合を果たし、ますます「対Microsoft」ではないかとの噂が盛り上がるほどの存在感になってきている。

なぜ今オンラインオフィスツールなのか。
「オンライン」のメリットとデメリット、Googleをはじめ代表的なオンラインオフィスツールの例を見ていきたい。

なぜオンラインオフィスツール?
なぜPC上で出来る事をあえてオンラインで行うのか。

【メリット】
  • 安い(または無料)
  • Microsoft Officeは元からパソコンに導入されている場合がほとんどなので意識する事は少ないが、企業としてはパソコンにインストールするアプリケーションのライセンス費用や、それらを動かすPCの費用は出来るだけ抑えたいもの。

    オンラインオフィスツールはブラウザで動作するのでインストールの時間も必要なく、PCのスペックもさほど高い必要は無い。
    また、ファイル保存用のストレージ(10GBなど)を含んでいるので中小企業であれば共有サーバーの導入などと比べても費用対効果は高いだろう。

  • どこでも作業が出来る

  • オフィスと自宅で作業する事が多い場合でもログインするだけでどのパソコンでも作業が可能。
    隣の同僚のパソコンでも、出張先のオフィスサービスでも、気分を変えてマンガ喫茶でもアプリケーション環境を気にせず作業が出来る。
    筆者も以前はメモ帳で書いて自分のGmailアカウントに送信し、家で開くというフローだったが、今はGoogle Docsで編集して家でアカウントを開くだけ、という流れになっている。

    プレゼンテーションファイルなどは(インターネット接続が必要だが)セミナー会場で用意されたパソコンで環境を気にせず表示できるのが嬉しい。

  • コラボレーション機能

  • コラボレーション機能こそ「オンライン」ならではの機能。
    他のユーザーと1つのドキュメントを同時に表示し、ほぼ「リアルタイム」に2人(またはそれ以上)の編集を行える。

    自分が書いた文章が他の人によってその場で編集されていくのは興味深い。翻訳や公開する文章など、推敲が必要な文章を効率的に作成するには非常に役立つだろう。

  • 共有機能

  • 限定した人だけでなく一般にもHTML等で公開する事も可能。
    プレゼンの資料を公開するときなどに便利。

  • インストール不要

  • オンライン上にすべての機能があるのでPCへのインストールは不要。
    アカウントを開設して決められたURLからログインするだけ。今までインストールに1~2時間/1台かかっていたとしたらその分のコスト削減になる。

【デメリット】
  • インターネットが無いと使えない
  • オンラインオフィスツール最大の弱点である、オンライン環境でないと保存どころか編集画面を開く事すら出来ない。 出張中の新幹線の中、といった場面で接続環境が無い場合は利用できなくなってしまう。

  • 機能が全てついている訳ではない

  • Ajaxやその他の技術革新によってかなり進化しているオンラインオフィスツールだが、まだまだPC上のアプリケーションに比べると、グラフ機能や(スペルチェック以外の)辞書機能など、実装されていない機能も多い。

  • 動作がもたつく場合がある

  • 接続環境に依存するが、Ajaxのロードなどで動作がもたつく場合がある。

  • セキュリティの問題

  • データの保存や編集中の情報がインターネットを経由するため、情報漏洩のリスクが発生する。
    クライアント情報などの機密情報は安易に編集しない方が無難。

【どちらにも当てはまる】
  • バージョンアップが自動で行われる
  • セキュリティーの強化や機能の改善など、オンラインのツールであればもちろん自動的に最新のバージョンにアップデートされている状態で作業が出来る。 そのかわり、使い勝手が変わる事によるストレスを気にする人には自由が利かない場合がある。


【オンラインオフィスツールの例】

■Google Docs & Spreadsheets

言わずと知れたGoogleが、オンラインワープロ「Writely」を買収するところから始まった、オンラインオフィスツール。
コラボレーション機能が搭載されリアルタイムでの複数人編集が可能。

googledoc.jpg


■ZOHO

文書編集、表計算、プレゼンテーションの他にWiki、プロジェクト管理、CRM、Webページ作成、スケジュール管理などツールの種類は随一。

zoho.jpg


■ThinkFree Online

文書編集、表計算、プレゼンテーションファイルが作成可能。インターフェイスは限りなくMicrosoft Officeに近い。
Googleにはできない表計算でのグラフ作成が可能。

thinkfree.jpg

Microsoft Officeに対抗?

まだまだこれらはMicrosoft Officeのシェアを崩していくほどではないが、インフラの充実やコストの面でも、メリットは大きくなってきているため、今後導入が進んでいくと考えられる。
オンラインオフィスツールの機能が充実し、さらにほかのオンラインサービスと統合・連携することで、PC上のアプリケーションにはできない進化を遂げて いくだろう。

また、オフィスツール以外では、Adobe SystemsがGoogleなどの競合各社を追従すべく、人気の高い画像編集アプリケーション「Photoshop」のウェブアプリ版を6カ月以内にリリースする計画を進めている。同社最高経営責任者(CEO)Bruce Chizen氏が米国時間2月27日に明らかにした。(*1)

実にさまざまな種類のオンラインツールが日々公開されており、今後インターネットの役割が「情報を得る」というところから「利用する・活用する」というひとつのプラットフォームとしてさらに変化していくのではないだろうか。

*1:アドビ、「Photoshop」をウェブアプリ化へ--無償版として提供予定(CNET)

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