【コラム:中国市場】中国特派員が見た、中国広告市場レポート(1)~ハイテクとローテクの中国~
中国で生活をしていると、ローテクとハイテクの入り混じった環境によく遭遇することがあります。
例えば、日本よりも先に交通カードとして地下鉄、バスなど共通カードで乗車が可能です。
一方では、未だに切符販売とカードへのチャージは窓口でおばさんを相手に並ばないとチャージができません。
そんな中まさにハイテクとローテクが入り混じる一つの買収劇が先日ありました。
中国国内で百度と同様に成功企業のひとつと上げられる分衆伝媒(Focus Media Holding)による好耶広告網絡(Allyes Information Technology)の買収が、先日発表されたのです。
Focus Mediaはエレベーター内広告で知られている企業であり、中国の広告分野では初のNasdaqへの上場も果たしたベンチャー企業です。
広告内容は至ってシンプルにエレベーター内にLCDを設置して広告を流すものが基本で、他商業ビル内、空港、屋外などで同様の手法でメディアをネットワークしています。
好耶広告網絡(Allyes Information Technology)は国内ではいわずと知れた国内No1のネット専業代理店です。
一部国内ポータルサイトの広告配信やTrackingなども実施しており、ここ近年では不動のネット広告代理店として上場を目指していた企業です。
そのAllyesがFocus Mediaに買収されてと言うことは、何とも想像もしていなかった買収劇です。
中国だけでなく、アメリカ、日本でもネットと他の媒体を融合させるメディアミックスが新たな手法として取り入られていると思いますが、中国でも国内独自でのメディアミックスと言うものがこれで新たに誕生することとなるでしょう。
Focus MediaはDVDを毎週人手で入れ替えて配信する方法を実施しており(現在は新たに変わっているかも知れませんが有名な話です。)、LCDから配信される広告に関しても、テレビ広告がポスターのようになっただけで少々ローテクな部分が中国の広告企業と言うイメージがありました。
また、ユーザーから見る限り、特に広告内容に新たなものを感じることはありませんでしたが、今後テクノロジーを持ったネット企業と一緒になることで、どのようになっていくかが楽しみです。
広告の手法だけでなく、内容、ユーザーの誘導方法など他の媒体にはない、メディアミックスが可能になるのではないでしょうか?
ハイテクとローテクの入り混じるこの国から始まる新たな広告に、今後期待をしてウォッチしていきたいと思います。
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