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【コラム:効果測定】ページビューはもう古い? - 効果測定指標の変化と今後

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[07年04月02日]

サイトの規模を表現するために、「PV(ページビュー:ページ閲覧数)」という単位がよく使われる。

サイト内のページ(HTMLファイルなど)がどれだけ閲覧されているかという指標で、これまでのインターネットマーケティングでは、テレビの視聴率のように「PV多い=たくさん見られている=人気がある」と認識されてきた。

これまでのウェブサイトは企業が情報を載せ、それをユーザーが見るという行動パターンが一般的で、今のような大規模で複雑なサイトが無かったため、有効だったのだろう。


しかしながら、最近業界内では指標の見直しに対して関心が高まっている。

AjaxやFlash、動画などのリッチコンテンツや、サイトの利用目的の多様化などから、一律に「PV(ページビュー)」だけではサイト評価が難しくなってきたのだ。


■「Visits(訪問数)」は「Page View(ページ閲覧数)」にとって代わるか?

オンラインの各種調査をおこなう米comScoreは検索エンジンマーケティングの情報サイト「Search Engine Watch(SEW)」に対し今後新しい指標として「Visits(訪問数)」を追加すると話している。

縲怦p開始縲彌012 A visit measures the number of distinct times people visit a site per day, with at least 30 minutes between each visit. "We wanted to get more into engagement and intensity of usage, and help better understand who the audience is," Jack Flanagan, EVP at comScore Media Metrix, told SEW.

Visits will augment the "frequency" metric, which counts the average number of days per month a user visits, and "unique visitors," which counts the total number of people who visit in a month.

This is the first new metric comScore has added in a while, and it was mostly driven by the growing dissatisfaction with the pageview as more sites begin implementing technologies like Ajax or Flash that limit the usefulness of measuring an html-based action like a pageview.

訪問数は一日あたりのユーザーの訪問回数(最低30分以上の間隔)を計測する。
「私たちは利用の度合いや深さにより注視し、サイト閲覧者が誰なのかをより理解してもらいたかった」とcomScoreのEVP (Executive Vice President)であるJack FlanaganはSEW(Search Engine Watch)に語った。

訪問数は一人のユーザーが月に平均何日来ているかをカウントする「訪問頻度」と、一ヶ月間に何人の人が訪れているかをカウントする「ユニーク訪問者数」を補完するものだろう。

これはcomScoreが追加した久しぶりの指標で、ページビューのようなHTMLベースの計測の有効性を制限されるAjaxやFlashのようなテクノロジーがウェブサイトに利用され始めていることによる、ページビューに対しての増大する不平不満によって後押しされた。
縲怦p終了縲彌012
引用元:Can "Visits" Replace the Pageview?(Search Engine Watch)

「Page View」という指標に依存していたサイトの評価が、次第に変化している事がうかがえる。

従来のHTMLベースのウェブサイトからAjaxや Flashのページなど、「ページ」という概念で計測が出来なくなってきているため、「ページ閲覧数」を意味する「Page View」だけではサイトの評価の指標としては十分ではないのではないかというわけだ。

また、技術的な問題はもちろんだが、訪問数はユーザーのサイトへの接触回数を客観的に表すことが可能なため、ユーザーの心理面を計測する上でも理に適っているといえる。

縲怦p開始縲彌012 1時間という接触時間を決められた場合、Aの男性が、1時間をどうするかと考えました。Bの男性は1時間という接触時間を4回に分けて会うことにしました。

さて、どちらが好印象を獲得したのでしょうか。
この場合、印象に残るのはBの男性だそうです。

学習理論などで研究されている習熟や慣れ、親密性の獲得に関する反復の感覚を、つめて続けざまにする集中よりも、反復の間隔をあけて休み休みする分散法のほうが習熟度が高い事がわかっています。

WEBサイトの運営におきましては『死んだホームページ』になってしまう事で接触回数が激減する事でしょう。

逆の『生きたホームページ』とは更新頻度と情報量の多さです。
縲怦p終了縲彌012
引用元:人は接触時間よりも、接触回数の多さに慣れや親しみを感じる(ホームページを作る人のネタ帳)

すべてのサイトに当てはまるわけではないが、サイト評価を行う上でのひとつの指標としてどれだけ「Visits(訪問数)」やユーザーのリピート回数があるかなどサイトに対するユーザーのロイヤリティ(エンゲージメント)がどの程度生まれているのかは重要だと考えられる。


■サイトの利用目的とPage View

さらに近年の傾向としてウェブサイトは「見るもの」から「利用するもの」に大きく変化してきている。Googleなどのウェブサイトを探すための 検索エンジン、動画を投稿したり閲覧したりするYouTubeなどの動画投稿サイト、友達と日記を共有するSNSなど、インターネットユーザーは情報を眺めるだけではなく、自身が参加し、利用するというという行動の比率が大きくなってきているといえるだろう。

当然サイトの利用方法によりユーザーの行動パターンは異なってくるため、サイトを評価するための指標も一概にはまとめられない。
例えば…


  • 検索エンジンはほかのページへ飛んでしまうので1ページで離脱する人の数は多く、一回の訪問におけるPage Viewは比較的少ない。

  • 動画投稿サイトではビデオを探すためPage Viewもそれなりにあり、「視聴」するためページあたりの平均閲覧時間が長くなる。

  • SNSでは日記の投稿、閲覧が頻繁に行われるためPage Viewが多くなる傾向がある。

このようにサイトの種類によってユーザーがとる行動パターンが異なっており、それぞれに合ったターゲットユーザーをきちんと認識した上で、指標と目標値を決めることが重要だと考えられる。


■インターネットの標準的な指標は生まれないのか?

それでは、インターネット全般に適用できる標準的な指標は生まれないのだろうか?

サイトに合わせて指標を決めることは重要だが、指標が乱立することは混乱を招く可能性があるほか、比較を行うことが難しくなってきてしまう。

これについては、ビデオリサーチインタラクティブ、goo、マイクロソフト、Yahoo! JAPANは今までわかりづらかった効果検証の指標に関して合同で基準の作成を行うと発表している。

縲怦p開始縲彌012 今回の共同調査では、VRIの監修のもと、goo、MSN、Yahoo! JAPANに掲載される広告を対象として、共通の方法で年間50件程度の調査を行い、広告注目率、クリエイティブに対する評価、広告接触による認知効果等について、基準値を作成します。作成した基準値は、広告が視認されることによる認知効果を検証するための指標として利用するだけでなく、今後ますます重要となるインターネット広告や他の媒体も含めた複合的なメディアプラニングのための基礎データとしても広く活用していきます。 縲怦p終了縲彌012 引用元:VRI、goo、マイクロソフト、Yahoo! JAPAN、インターネット広告の視認効果に関する基準値の作成に着手(プレスリリース)

これはあくまで「広告」の効果検証に関するものであるが、プレスリリースの文面にもあるように、広告主側からわかりやすい効果指標を求められているのは事実だと思われる。

今後このような広告主のニーズを満たすための指標作りが行われていくことで、よりオンラインでのメディアプランニングを包括的に行っていくことが可能になっていくだろう。

ここではオンラインだけにとどまるが、今後マスメディアとインターネットのメディアミックスが進んでいく中で、どのメディアにおいてどんな効果が出ており、どのような予算配分をしていけばいいのかをより明確にすることが、重要になってくると考えられる。

より明確なデータを得られるだけでなく、インターネットを含めたすべてのメディアの最適化が、指標の確立によって可能になるかもしれない。


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