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【コラム:中国市場】中国特派員が見た、中国広告市場レポート(2)~ネット広告の変化が起こる中国~

[07年06月05日]

ここ一ヶ月の間にアメリカででは、様々な企業買収劇がありました。
特にGoogleのDouble Click買収、MSNによるaQuantive買収は、非常に興味深い買収です。

アメリカでは、広告会社、メディア、WEB製作会社、オンラインゲームとネット広告を取り巻く環境が大きな変化を迎えていると感じています。

日本国内でも少し前になりますが、サイバーエージェントと博報堂の合弁会社設立に始まり、電通、オプトの提携、セプテーニ、ADKとの合弁会社設立と、同業種とは言え、いわゆる総合代理店とネット広告専業代理店との協業が国内で起きた大きな変化の一つでした。

まだ日本国内では、商文化の問題もあるでしょうが、メディアと広告会社との境がなくなるような大きな変化は起きていない気がしています。
どちらかと言えば、サイバーエージェントが運営するAmebloなど、広告会社がメディアに近づくという手法の方が国内では主流な流れであるのでしょう。

中国で起きている変化というと、先月のコラムの中で分衆伝媒(Focus Media Holding)による好耶広告網絡(Allyes Information Technology)の買収について少し触れましたが、ここ一ヶ月の間に分衆伝媒(Focus Media Holding)によるオンラインゲーム専業広告会社の游謌藷燬酔i英格美辷ア(InGameAd Interactive, IGA)買収がありました。

Realな広告媒体をもつFocus mediaが、オンライン広告代理店の買収を皮切りにオンラインゲーム内広告を含めたオンライン広告事業との融合を図っていく事になるでしょう。
記事内にもありますが、中国オンラインゲーム最大手盛大(Shanda Interactive Entertainment Limited)も通常のオンラインゲーム事業に加えて、オンライン広告を取り扱う合資会社を設立しゲーム内広告事業への参入をはかるようです。

アメリカや日本でもオンラインゲーム広告は、どのようになっていくのか未だ混沌としていますが、世界最大のオンラインゲームユーザーを抱える中国国内でもどの様な形でゲーム内広告が確立されていくかは、注目していくべきところでしょう。
とりわけ、広告にはあまりうるさくない国柄ですから、また特殊な形のものが出てくるのは確かだろうと個人的には思っております。

また、動画広告もGoogleに買収されたYoutubeでさえ未だ収益のモデルを模索している中、中国動画ポータルサイトku6網では、広告収益での収支バランスが取れたという内容も発表されています。

動画広告も市場が始まったばかりだといわれる中、このようなことが現実的に起き始めていると思うと、中国という土壌とこの特殊な環境、成長のスピードに驚かされます。

今回の買収劇や発表は、中国という国にいると他の国と比べて遅いのか、ローテクかハイテクかなど、何とも独特な環境化にあると感じるようなニュースでした。世界最大の人口とネットユーザーを抱えることになるであろう環境は、マーケットだけでなく様々なアイディアも出てくるものになっていくでしょう。


話は変わりますが、昨日家に帰ってきたらエレベーターが工事中でした。
我が家のエレベーターにも分衆伝媒のパネル広告が開始されます。

商業施設への設置に始まり、個人向けのエレベーター内までも、とうとう広告パネルがやってきました。
ネット広告との融合、毎日の我が家のエレベーターから感じたいですね。


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