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【Webマーケティング:注目記事】若者のテレビ離れは怖くない・テレビ復活のカギは高齢者(IT PLUS)

[08年07月22日]

若者のテレビ離れは怖くない・テレビ復活のカギは高齢者(IT PLUS)

~引用開始~

■社会全体の高齢化に対応せよ

 まず、マグナ・グローバルという調査会社が先月発表した調査結果を見てみよう。ネットワーク局の番組をリアルタイムで見ている視聴者の平均年齢が調査開始以来初めて50歳の大台に乗り、録画して後で見る人を含めても平均年齢は49歳であった。ちなみに、リアルタイムの視聴者の局ごとの平均年齢は、

CBS:54歳
ABC:50歳
NBC:49歳
Fox:44歳
CW :34歳

 であった。比較のためのデータとして、米国の世帯の平均年齢は38歳ということも付記されている。

 この調査では、主な番組別視聴者の平均年齢も出しているが、昼間のニュース番組は65歳以上、CBSのドキュメンタリー番組「60 Minutes」は60歳、若者に人気があると思われていた夜のトークショーの多くも50歳代という結果であった。


この結果だけを見ると、テレビは広告主が最も好む20~34歳、35~49歳といった層を取り逃しているので、若者のテレビ離れやテレビの衰退といった論調が出るのはやむを得ない。しかし、その根底には高齢化という社会構造の変化があることを忘れてはいけない。米国は比較的若い国であるが、それでも高齢化は進んでいるのである。

 具体的なデータを挙げよう。米国の世帯の家長の平均年齢は49.5歳である。そして、今後5年間で増加する世帯数の約80%は、家長が55歳以上の世帯であると予測されている。


 ちなみに、残りの20%は家長が25~34歳の世帯なので、最も収入と支出が大きくて広告主にとって魅力的な35~54歳の世帯はほとんど増えないことになる。さらに言えば、ベビーブーマーの高齢化に伴い、今後5年間は65歳以上の人口が毎年100万人以上増加するが、これは過去5年の2倍以上の数字である。

 すなわち、テレビの視聴者の平均年齢の上昇は、こうした高齢者の増加という事実と若者のテレビ離れを反映したものであり、ある意味で当然のことを言っているに過ぎない。それよりも注目すべきは、若者のテレビ離れに対してはクロスメディアプラットフォームの確立という形で対応しているテレビ業界が、高齢化という社会構造の変化にどのように対応していくかであろう。その対応次第で、テレビという最も影響力を持つメディアが衰退するのか、それとも再生するのかが決まると言っても過言ではないだろう。


■日本のテレビ視聴層は米国より高齢か

 それでは、米国以上に高齢化が進む日本のテレビ視聴者の平均年齢はどうなっているのだろうか。残念ながら、そうした数字は計測されていないが、高齢化の進行状況の日米比較から、ある程度は推察できる。

当たり前のことであるが、日本では米国を上回るペースで高齢化が進んでいる。データだけからは、日本のテレビの視聴者の平均年齢は米国以上に高い可能性もあるが、一方で、日米の若者の行動パターンの違い、日本に根強い"ながら視聴"(家に帰ったら寝るまでテレビをつけっ放し)などの要因も考慮すると、意外とそれほど高くない可能性もある。米国と同様の調査が日本でも行われることを期待したい。


■ピンチはチャンスという発想が必要

 ところで、最近は日本のテレビ局も広告収入の落ち込みによる業績悪化を受け、役員報酬のカットを始めた。広告収入の落ち込みは景気の悪化や広告主のテレビ離れが主因であるが、いずれ視聴者の高齢化という要素も入ってくるかもしれない。

 しかし、逆に言えば、視聴者の高齢化というのは、テレビ局にとっては大きなチャンスのはずである。高齢者がパソコンや携帯を使って動画を頻繁に見るということは考えにくいからである。また、現在の日本では高齢者が最も裕福な層であることを考えると、広告主にとっては最も魅力的な市場となっているはずである。実際、米国でも、過去5年間の全世帯支出は32%しか増えていないが、55~64歳が家長の世帯の支出は60%増加している。

 従って、テレビ局と広告会社は、今後はこれまで以上に高齢者をテレビに取り込む努力をしなければならない。巷にあふれている若者向けのバラエティー番組ばかりでは、高齢者は民放から離れてNHKやテレビ以外に向かうだけである。米国以上に急速に高齢化が進んでいるという現実を踏まえると、日本のテレビ局は、テレビから離れる若者をクロスメディア戦略でつかまえる以上に、高齢者をテレビの本体でつかまえるという努力が必要なのではないだろうか。

 つまり、社会構造の変化が進んでいる以上、それに適応できるように自らを構造改革しなくてはならないのである。それを先送りすればするほど、テレビは縮小均衡に陥らざるを得ない。逆に、正しい構造改革を進めれば、必ずやテレビは再生するであろう。

 日本は高齢化などの社会変化が世界で最も早く現れていることから、"課題先進国"と喩耶されることが多いが、それゆえに、世界が遅れて経験する社会構造の変化への正しい対処方法を発信できる立場にある。テレビ局と高齢化の関わりもそのコンテクストで捉えられるのであり、日本のテレビ局は、高齢化に対応した新たなビジネスモデルを世界に先んじて作り上げるつもりで頑張ってほしい。


~引用終了~

引用元:若者のテレビ離れは怖くない・テレビ復活のカギは高齢者(IT PLUS)

テレビ局の広告収入減傾向は、
各局に大きな予算削減を迫っています。

羽振りの良いイメージが強い業界ですが、
最近は軒並み予算をけづられてしまって
テレビの命でもあるコンテンツの制作費すらも
その対象になっているようです。

視聴者として、また広告媒体として考えても、
制作費が削られることでクオリティが下がるとしたら
それは何としても避けて欲しいことですし、
それほど本末転倒なこともないでしょう。

勝てないチームが予算を削るために
選手の年俸をさげ、新しい選手の獲得に消極的になれば
より弱いチームが出来上がるのは目に見えています。

それよりも今回の記事のように、
新しい角度から問題を見直して、
これまで手付かずだった解決方法の発掘に
チャレンジして欲しいと思います。

WEBの時代といえど、
TVの影響力は依然圧倒的であり、
今後もきっとそうでありつづけるはず。

メディアがぶつかり合うのではなく、
相互に強いところを出し合っていくことに
クロスメディア時代の価値があるとすれば、
TVの復活に期待するところは大きいといえるでしょう。


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