【Webマーケティング:注目記事】SearchWiki に見る検索エンジンの未来(japan.internet.com)
SearchWiki に見る検索エンジンの未来(japan.internet.com)
~引用開始~多くのインターネットユーザーに利用されている Google、Microsoft (MSN/Live Search)、Yahoo! いずれの検索エンジンも、Web ページのランク付け(重要度を測る)をする際に、人気投票としてのリンクを重要な指標として用いている。Web 全体のリンク構造を解析し、より多くの、質の高いリンクを受けているページほど価値がある、重要であると判断することでランクを決定するわけだ。
これにより、ある程度ページの選別ができるため、その他の数百にわたる要素と組み合わせることで検索クエリに合致する Web ページを抽出し、ランキングを決定している。
ところでこの方式、検索利用者に最適な検索結果を表示しようとする過程において、実は検索利用者側の意見は含まれていない。ランク決定の際に用いられた指標は、基本的にサイト運営者が発したリンクによる人気投票だからだ(リンクだけで決定しているわけではないが)。
Google のテクノロジーのページに記載されている通り、完璧な検索エンジンを開発するためには、ユーザーが何を探しているか理解すること(クエリインテントの理解)と、ページが何について記述されているかを理解すること(コンテンツの理解)の2つが必須だ。
この前者のクエリを一番理解することは、公式 Blog で言及されている通り、ユーザー自身だ。さらに、検索結果の関連性とはきわめて主観的なものであり、ある人にとって良いものでも全員が満足できる検索結果を作り出すことは難しい。たとえば「女子アナ」と検索した時の、Google、Yahoo!、Microsoft の検索結果は大きく異なるが、実際のところどちらがベストかはわからない。
検索エンジン側で大量の情報を処理して中立的なランキングを決定する一方で、何らかの方法でユーザー側の評価や意見を取り込んで、それを反映した検索結果を作ることがユーザーの利益になる可能性がある。
そこで、数年前から登場したのが Search Wikia や Mahalo などのソーシャル検索エンジン(編集型検索エンジンと呼ばれることもある)だ。これらの検索技術は、当初はアルゴリズム検索としての Google との対比で用いられることが多かったが、両者は排他的関係というわけではなく、むしろ両方の良いところを取り入れ、大部分の大量のデータを機械(アルゴリズム)で処理し、最後の調整を人力(ソーシャル)で行うというアプローチは理に適っている。
このように、ユーザーのフィードバックを取り込んで検索結果を便利なものにしていくという、検索市場のマクロの流れを理解したうえでサーチウィキという1つのプロダクト見ると、また違った見え方ができるのではないだろうか。
こうしたフィードバックのユーザー活動データを集計することで、自然検索や検索広告(アドワーズ)の品質や関連性を改善する新たなシグナルが見つかる可能性がある。実際、米国ではサーチウィキの仕組みをアドワーズ広告で実施する試験が行われている。単純に広告の表示・非表示ということではなく、Interest Based Advertising のようなターゲティングに活用する可能性もあるだろう。
検索エンジンの未来、という大変興味深い記事ですが、結論としては、従来のアルゴリズム検索とSearch Wikia や Mahalo などのソーシャル検索エンジンの、お互いの良いところを補完し合うような機能を持つ一つの検索方法、というものに帰結していくとされています。
考えてみれば、検索結果というものは(どのような対象を検索するかはユーザーの自由意思によるものだとしても)あくまでも検索エンジンからのレコメンドであって、検索結果ページにはユーザーの意思は反映されません。
そう考えると、検索エンジンの未来とは、検索前と検索後、それぞれにおいて「ユーザーのための最適化」が行われていく、と考えてよいのではないでしょうか。

